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- NGSハードウッド樹種比較表・木材品質試験の用語解説
NGSハードウッド樹種比較表
ハードウッドなど木材の物性値の比較表です。使用用途のご参考にお役立てください。
木材の物質値 比較表
樹種名
|
比重
(g/cm³) |
曲げ強さ
(kg/cm²) |
圧縮強さ
(kg/cm²) |
せん断強さ
(kg/cm²) |
曲げ弾性数
(kg/cm²) |
---|---|---|---|---|---|
イペ
|
1.12
|
1848
|
701~966
|
151
|
166~214
|
ボンゴシ
|
1.1
|
1780
|
905
|
140~235
|
170
|
セランガンバツ
|
0.98
|
1331
|
701
|
151〜300
|
166
|
パープルハート
|
0.80
|
1530
|
806
|
147
|
179
|
ジャラ
|
0.82
|
1140
|
618
|
154
|
132
|
グリーンハート
|
1.01
|
1331
|
701
|
151
|
166
|
ウリン
|
0.96
|
1886
|
911
|
|
|
レッドシダー
|
0.37
|
600
|
310
|
65
|
|
杉
|
0.38
|
650
|
350
|
60
|
70
|
桧
|
0.38
|
750
|
400
|
75
|
90
|
物性値は林業試験場木材部編「世界の有用木材300種」、「新しい南洋材の手引き」ほか数種の資料から弊社が総合的に判断した値です。
木材品質試験の用語解説
木材の品質試験で使用される用語の解説です。
比重
容積に対する重量の比。木材の比重は、生材、気乾、絶乾のときとでそれぞれ異なるが、材料試験などでは一般的に気乾比重をいう。
気乾
大気中に放置された木材の乾燥が進み、含水率が大気中の湿度と同じになった状態。
曲げの強さ
材料を折り曲げようとする力に対する抵抗の強さを表す。木材はある程度までたわみ、それを過ぎると破壊する。たわみの小さい材を「曲げに強い材」、たわみの大きい材を「よくしなる材」という。
圧縮の強さ
抗圧力ともいう。木材が外圧で押しつぶされようとするときに、材が変形・破壊することなくかけられうる最大の力。木材の場合は、繊維に対して平行方向(縦圧縮強さ)と直角方向(横圧縮強さ)の2つに分けられるが、一般に後者は前者の10~20%の強さである。「クリ」「ケヤキ」は直角方向に強い材として鉄道の枕木、建物の土台などに用いられる。
せん断の強さ
天相反する平行力による押し切り、鉄などによる切断で、形状だけが変形し、体積は変化しないものがせん断である。木材は繊維方向にせん断しやすい。最大せん断荷重÷断面積=「せん断の強さ」
弾性の強さ
物体に応力が生じるとそれに相応して変形がおこり、応力が消滅すると同時に変形も元に戻る性質を弾性という。このような性質をもつ物体を弾性体という。
曲げのヤング係数(または曲げの弾性係数)
単位応力による単位長さあたりの変形量を示す。αの逆数を弾性係数(ヤング係数)といい、高いほど木材の変形のし難さを表す。